こんにちは、hataです(^-^)/
年明けからずっと、お客さまにご注文いただいている造園作業に
打ち込んでおります。
雑草がどうしても駆逐できないお庭を、ロー・メンテナンスの庭へと改造していきます。
250坪ほどかと思われますが、重機なし、手作業オンリーの私たち2人には、
なかなかのやりがいのある広さです。
昨年12月から、地下茎ではびこっているイネ科の雑草(かなり凶悪)をこつこつと除草しまして、
現在は、防草シートの上に砕石を敷き詰め、かなり幅の広~い園路を造成中です。
きれいになった頃、当ブログでご紹介させていただきます。2年後・・・・・かな。
・・・・・・なんて書くと、軽快な感じですが、
リアルに言えば、総重量20トンの砕石を、スコップと二輪車を使って、あちこちに運ぶ毎日。
寒風吹きすさぶなか、汗だくだくになりながらの作業です。
「あ・・・・・・ツライ」「けど、楽しい」「でも、やっぱツライ」
「ああ、知ってる、この感じ、知ってる!」と、
うちの庭を造りはじめた頃を、懐かしく思い出しました。
2009年。うちの庭の造成中の写真。
よく、「○○の洗礼を受ける」と言いますが・・・・
まさに、那須の気候に打ちのめされたものです。
以前の記事「庭造りの道のり」にも書きましたが、雪と「那須おろし」がとりわけ激しい冬で、
ちょっと作業を休むだけで、泥まみれの軍手が凍ってしまったものです。
経験不足と、人力の限界を、嫌というほど思い知らされました。
でも、愚痴や悪態、悲鳴は頻繁にもれるものの、
掘りだした岩を組んだり・・・・・・・
こらえきれずに、樹木苗を植えてしまってみたり。
アウトラインを造っていく作業は、身体は辛いけれど、何より楽しいものでした。
「あんな作業は二度と嫌ですね」とお客さま方に笑いながらお話しすることもあるのですが、
現在うけたまわっているお庭の造成を、なんだかんだ楽しんでいることからして、
私もnamiさんも、こうした「ベース造り」の作業が、実はかなり好きなんだと思います。
そういえば、初期の頃は、植栽のプランも行き当たりばったりで・・・・・・
我が家に最初に植えた植物。ホスタ・ハルシオン。
調子に乗って、どんどん買い足してしまった。
当時は、一株のギボウシがどれほどでっかくなるか想像がつかず、
今こうして写真を見ると、かなり密植気味。
でも、とにかく、植えるのが楽しくてたまらない時期でした。
翌春、すべて元気に芽吹いてきたときは、嬉しかったなあ。
なんか、庭っぽくなってきて、わくわくしていたのを覚えている。
そもそも日陰のエリアは、私が担当した%が多いので、
全体に、やることが大雑把でして・・・・・
深く考えず、ネグンドカエデ・ケーリズゴールド(奥)を植えてみたところが・・・・・
わずか2年で巨大化。日陰の庭のシンボルツリーになってしまった。
ギボウシたちは、今ではこんなサイズ。いよいよ株分けしなければ。
この頃からか・・・・・・。それとも、ごく最近かもしれません。
「庭造りには3年必要」と言われる意味を、本当に実感し始めたのは。
1年目はこんなだったのが、
3年目にはこんなに茂るし。
樹木苗と雑草しかなかった階段からの眺めが・・・・・・
4年後には、こうなった。
植えた植物が全滅でもしない限り、どうにかなる!
もちろん、知識不足や勘違い、もしくは分かったうえでの無茶な選択によって、
植物が枯れてしまうこともあります。
デザインが崩れてきて、途中で植え替えたり、植え足したりもします。
きっと、そんな失敗の悔しさと、面倒な修正、再チャレンジ、
余計な手を出さずに、じっと見守ってあげる我慢の時間も含めての、
「庭造りには3年必要」なのでしょうね (・∀・)
時に、自分たちではどうにもならない、世の中の変化によって、
庭が大きく変化することもあります。
「山道」と名づけた、日陰エリアの盛り土の上を通れる園路。
やがて、両脇の樹木が大きく育って、
木漏れ日が差し込む、緑のトンネルになるのを楽しみにしていました。
昨年あたりから、ようやくそんな感じになってきたのですが・・・・・
あろうことか、向かいの防風林が丸ごと伐採されて、背景が変わってしまった!
さらには、実用性の問題や、自分たちの趣味や好みの推移によって、
庭の姿が突然変わる場合もあります。
店舗入口の横、テラスのように一段高くなっているコーナー。
ここは、最初は家庭菜園にする予定で、実際に野菜を植えてみたこともありました。
その後、菜園を作るには経験と知識が足りず、
「瀕死の野菜たちがお客様の目に入ってみっともない」という反省により、
ほかのエリアと同じく、庭っぽい状態に。
これも、さほど悪くはなかったのですが・・・・・・・。
昨年ブログに書きましたとおり、
「アーチが狭すぎて通りづらい」「植栽が中途半端」「売り場としても使いづらい」
などの実用面での理由から、大胆に改造。
いったん更地に戻して、砂利を敷き詰めて、ちょっとした休憩コーナーに変更しました。
4年たって、「マイナスする」ことの大切さを知りました。
・・・・・・・なんて振り返っていくとキリがないので、これでおしまいにしますが。
今回、そもそも何を書きたかったかと言えば、
タイトルのとおり、「ガーデニング」について。
数年やってみて思うのは、
植物を買ってきて、植えて、育てて、眺めるだけが「ガーデニング」ではなかったということです。
庭やベランダをどのように造ろうかと思い悩むのも、園芸本や雑誌を読みふけるのも、
土を掘り返したり、重たい岩や砂利、用土や肥料を運ぶのも、
台風や大雪の予報にハラハラするのも、
害虫や病気にやられて怒りと嫌悪の悲鳴を上げるのも、
庭を誰かに見てもらって、その反応と評価に一喜一憂するのも・・・・・・
他にもいろいろありますが、それら全部をひっくるめて、「Garden+ing」だと思うのです。
先日、造園作業の合間にいったん帰宅して、
庭に新しく造ったテラスで、冬枯れの庭を眺めながら、お昼ご飯を食べてみました。
スーパーのお弁当ですが。
この時期にしては、とても暖かい日で、空気はひんやりと爽やかで、
「こういうの良いねえ」と、心からくつろげたように思います。
・・・・・・・まあ、実際のところは、
弁当はすぐに冷めてしまうし、アイアン椅子は座りづらいのですが、
それでも、ピクニックめいた心地良さは、なかなかのものでした。
こんな昼ご飯もまた、「ガーデニング」なのだと思うのです。
なんだか気どった自己啓発セミナーっぽくなってしまいますが、
楽な部分だけ、良い部分だけを求めてしまうと、「ガーデニング」はうまくいかない気がします。
庭や植物にかかわるすべての行為と、想像や空想を含めたすべての気持ち、
それに費やしている時間、注いだ体力、お金遣いのすべてが、「ガーデニング」だと思います。
そしてこれは私の想像ですが、
たぶん、いろいろな「ガーデニング」をよりたくさんしている人は、
そのぶん、素敵な庭を造れるのではないかと思うのです。
ちなみに私たち二人は、まだまだ足りていません。
「庭をゆっくり味わう」ということが少なすぎたのではないか・・・・・・・と、反省中です。
「眺めて楽しい庭」だけでなく、「過ごして心地よい庭」を目指して、
今年もたくさんのガーデニングを頑張るぞっ!
今回、新しい写真は、弁当食べてる一枚だけ。よく記事が書けたものだと、自分を誇りに思います。
頑張って読み切ってくださった皆さま、どうもありがと。
ではでは、来週はnamiさんです。
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