こんばんは、hataです(´∀`)
先週、namiさんからチラッとお話しさせていただきましたとおり、
6月1日をもちまして、当店は開業から7周年を迎えることができました。(ノ´▽`)ノまだ生き延びてる~。
7年と言う半端な年数で、いきなりご挨拶というのもおかしいのですが、
5周年の一昨年はあまりに多忙で忘れておりまして、
昨年は胃潰瘍&十二指腸潰瘍で真っ黒なタールがトイレに出てしまい、あわや入院か?という事態で・・・・・・。
今さらなのですが、ぜひご挨拶させていただきたいと思い立った次第です。
私ども、2人とも東京育ちの転職組でございまして。完全に他の仕事してました。
園芸業界の実践的な知識も、経験も、設備も、後ろ盾もほとんど持たないまま、
無謀にも那須へ引っ越して、いきなり未経験で庭を造って、小売業を始めてしまいました。
今にして振り返れば、
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振り返ってみたら・・・・・。
まあ、何もない状態でございました。 ※詳しくは、当ブログの「庭造りの道のり」カテゴリをご覧ください。
無謀極まりない。今、同じことをやれと言われたら、精神的に無理かも。
庭をとりあえず造って、商品を準備したところが、
震災でオープンが予定どおりいかなかったことに始まり、
ようやく落ち着いた・・・・・とホッとした途端に、また次から次へといろいろと問題が発生。
しかも、私たち自身の問題ではなく、周囲の状況の変化ばかりでしたので、心配は尽きず。
我々ごときが、よく乗りきってきたなあと思います。いや本当に、店もしくは心身が潰れなかったことが奇跡です。
園芸業界そのものも、私たちがバタバタしていたこのわずかな期間に、ずいぶんな変化がありました。
あたりまえの浮き沈みだけでなく、社会そのものが大きく変わっていっているなあとも感じています。
ただ、「難しい時代だから・・・」と不安になって、
これまで積み重ねてきたものを次々と急に変えてしまうのは、
ここまでお付き合いくださった皆さまのご信頼に背くことになるように思います。
今のところは、あと3年間、開業10周年までは、
庭造りと同じく、じっくりと、いままでの方針を貫いてみたいと考えています。
最近は、粗削りだった理想や夢や目標も、不器用すぎた労働内容も、
少しずつ密かに、私たちにふさわしいと思える形に整理しつつあります。
しっかり頑張って働いて、こそこそと構造改革しておいて、10周年の2021年には、
「どうぞ皆さま、当店へお越しください!」と堂々と胸を張って言えるようになりたいと思っています。
お客さま、業界の方々、
これまで支えてくださった皆々さまに、あらためて、心からの感謝を申し上げます。
今後とも、私ども2人を見守っていただけましたら嬉しいです。
いつもありがとうございます。愚痴ってばかりおりますが、今も充分に幸せです!
hata & nami
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さて。
現在の庭の様子ですが・・・・・
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日曜日に撮影。暑かった・・・・・。
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じわじわと夏へ近づいている。
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最近、皆さまに「スッキリしたね~」と言っていただけるエリア。
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勝手に増えまくるオルレヤが、今年もいい仕事をしてくれている。
陽が強すぎて&店内が混み合ってきたので、撮影を中断。
閉店後に、あらためて。
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午後6時頃。上の写真とは逆向きに撮影。夕日がここだけは照らしてくれていたので。
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みずから光を放っているかのような、スティパ・テヌイッシマ。
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ハスカーレッド&オルレヤ&ちょっとのグラスだけで、この季節は充分に華やかになる。
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何年か前に植えた、道路際の雑草。名前は知らない。穂がカワイイ。
「雑草をわざわざ植えてるの?!」と呆れられてしまいそうですが、
美しいかどうか、うちの庭で元気に育つかが基準です。社会的評価や市場価値など気にしない。
ただ、開業当初からお越しのお客さま方は、昔のうちの庭をご存知ですので、まったく驚かれません。
造りたての頃は、「雑草もきれいね~」と感心されてしまっていた庭でした。
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2011年8月の様子。野草もコミで、植栽を整えていた。
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プチ・メドウもこんな状態。
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全体に、まだスカスカ。道路の向かいの防風林が、良い背景になっていた。
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タネで5株→200株に増やしたホルディウムが、唯一の魅力だった。
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最近出回りが少ないが、美しいグラスだと思う。
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なんとかして、美しい写真を撮ろうとしていたなあ。
過去の記事を振り返ってみたら、けっこうおもしろかったので、
最近当店をご利用いただくようになりました皆さまに、
2012年(開業2年目)の6月の、ちょっと懐かしい写真をご紹介です。
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2012年。芝は昔からあった。道路の向こう(写真・左上)には、まだ大きな防風林が存在した。
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写真左奥のミニ・ウッドランドの樹木たちは、植えてから1年半。みんなちっちゃい~。
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先々週にご紹介した玄関横も、以前はこんな植栽。ここはけっこう植えなおした。
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さっき「午後6時頃」とご紹介したのとほぼ同じアングル。まだ奥のコニファーがちっちゃい。
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こちらも、一瞬、「どこ?」と思った写真。右の園路沿いは、野生のクローバーでごまかしていた。
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2016年には、だいたい今と同じ形に。左側の植栽は、てこずってしまって、何度か変更した。
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ベースは同じだが、地味だったね・・・・・。
とにかく、園芸店をやるために那須へ移住までしたくせに、
頭の中、心の中から拭いきれなかったのは、
「3年ともたずに廃業するかもしれない」という圧倒的な不安と恐怖。
そのため、庭にはできるだけお金をかけないように心がけていました。今もそうだね。
庭造りをはじめた2009年冬~2010年当時は、まだ開業前で、園芸市場とも契約しておらず、
植えた植物のほとんどは、園芸店やホームセンターのセール品。定価で買ったものはちょっぴり。
開業から現在に至るまで、庭に植えた植物の中で、もっとも高価なものは、モミジの大盃です。5000円。
そこら中で使っている岩は、うちの庭から掘り起こしたもの。
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岩がいくらでも出てきた。当時は最悪だ・・・・・と嘆いたが、今思えば、いろいろ使えてお得だった。
階段などに使っている枕木は、造園屋さんや廃品屋さんでかき集めたもの。
愛車のマーチを売って買い替えた中古の軽トラック一台。
手作業オンリー。人は雇わず、私たち2人だけ。
とにかく、倹約がすべてでしたし、その考え方は今も変わっていません。
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園路に敷くことになる、砕石の山。
庭の広さは、売り場を含めた表側で、350坪ほど。
ときおり、「サラ地からこのお庭を造るのに、いくらかかったの?」とご質問を受けますが、
①土を数10トン、砕石10トン、木材、化粧砂利、石材、防草シートなどなど、庭と売り場の資材から、
②住宅周りの石垣の工事費(唯一、ここは手作業では不可能だったので業者さんにお願い)、
③植えつけたすべての植物コミで、わずか・・・・・・円ですとお答えすると、
なかなか信じていただけないことが多いです。 安━━━(゚o゚〃)━━━!!!
7年の間に、小屋を建てたり、一部、植栽を変更したり、
ちまちまとお金をためてブロックを買い足したりしましたが、
それでも、せいぜい・・・・・・円。 まあ、あとから植え足した植物は、業者価格なので反則ですが。
もしかしたら、私の唯一の庭自慢は、
デザインでもなく、植栽でもなく、珍しい植物でもなく、「安あがりガーデン」だということかもしれません。
![レンガの小道作り]()
ホームセンターのセール品のレンガで、玄関横の園路を造った。
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看板と掲示板も自作。今でも使っている。掲示板はそろそろヤバイ。
雑誌などで「モデルガーデンを併設」と紹介してくださることがありますが、
「こんな風に植栽するといいですよ」とか「こういう植物の組み合わせがいいですよ」という
デザイン面のモデルとしては、正直、あまり役立ちません。皆さまのお庭の環境がそれぞれですから。
たまに植栽例はご紹介しますが、基本、造園をご相談のお客さまがいらしても、お庭のデザインには口を出しません。
経験上、やめておいた方が良いことや、やめておいた方が良い植物をお伝えします。
むしろ、この庭でお伝えできるのは、
「園芸や庭造りが未経験でも、予算が少なくても、頑張れば誰だって庭は造れる」という実例です。
人間の都合や好みだけで造ったり管理したりする庭は、
手を抜くとたちまち荒れてしまうのが難点ですが、
植物たちの都合も考えてやりながら、適した場所に植えておけば、
あとは植物たちがなんとかしてくれるものです。
数年にわたって当ブログの写真でご紹介してきましたとおり、
それぞれがいつのまにか茂って、驚くほど立派になって、
それぞれのお庭ならではの景色を造ってくれます。
元気な植物たちは、メンテナンスもほとんど必要ありません。
かなり怠け者 おおざっぱな私とnamiさんだけで、あいかわらず最低限の手入れは間に合っています。
最近は住宅事情も生活スタイルも変わって、
「庭は大変」「庭はお金がかかる」と敬遠する方も。
でも、1年で造ろうとせず、5年かけて、10年かけて勉強しながら、少しずつ造るようにすれば、
手間もお金もあまりかからないうえに、長い時間、庭造りを楽しめるのではないでしょうか。
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2012年のミニ・ウッドランドの姿。ここは、木が大きくなるまで10年待とうと決めていた。
・・・・・・・園芸本のあとがきみたいになってる。もうやめておきますね。最近ずっと忙しかったから、疲れてる。
いや、もちろん、お金を存分にかけられるのならば、それで良いのです。
これだけ語った私自身とて、
「あと50万円でいいから自由に使えたら、もっともっと立派な庭を造ってみせるのに!」
・・・・・・なんて、ときどきムキーッとなります。 でも、深くは考えないようにします。身の丈に合っている方が幸せ。
そんなこんなで、8年目に突入。
いろいろな園芸店、いろいろなスタイルのなかで、
私たちも、なにかしらのヒントをご紹介していければと思います。できれば骨のある園芸店になっていきたいです。
園芸は、ルールのない自由な世界。だからこそ癒されます。
ぜひ皆さまも、お気軽にガーデニングをお楽しみくださいね。(ノ´▽`)ノ趣味って良いよ~。
さて、売り場がちょっと寂しくなっておりましたので、
今週はべらぼうな数の苗を仕入れてまいりました。
■入荷苗■
○アメリカアジサイ・ピンクアナベル(Mサイズ。ピンク花)
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従来のアナベルよりやや繊細。
○アメリカアジサイ・ル・マニフィーク(Mサイズ。ピンクアナベルの新品種。白に近いピンク花)
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このシリーズでは、もっとも優しい花色。白に見えるけど白ではない。
○アメリカアジサイ・ル・パルフェ(Mサイズ。ピンクアナベルの新品種。ソフトピンクの花)
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ソフトピンク。ロマンティックなガーデンに◎。
○アメリカアジサイ・スターバースト(MSサイズ。八重咲きのアナベル。花色はアナベルと同じ)
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まだ蕾の苗なので、ヤマアジサイみたい。
○ペンステモン・ダークタワー(ハスカーレッドよりさらに葉色が黒い改良品種。すんごい良苗!)
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うちも、これを植えたかった・・・・・(_ _。)
○アネモネ・グリーンベリー(すらりと背が高くなる白・一重咲きのアネモネ。花後もカワイイ)
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植え場所によっては、高さ80㎝を超える。花後の緑のポンポンが、タネになるとふわふわの毛の塊に。
弱そうなくせに、タネでめっちゃ増えて、今では庭中に勢力を広げている。
○ミニバラ・タマラコルダナ
(ドイツのコルデス社。四季咲き。中輪。フリル&外向きにカールしていくリバーシブル花弁が可愛かったので、思わず入荷)
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「我こそがバラ専門店!」という強大なお店に取り巻かれているので、
普段、うちではバラはほとんど扱わないのだが・・・・・。たまに、こそこそと売っている。
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咲き始めはフツーな感じ。ピンク色が強い。
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だんだん花びらが増えてきて・・・・・
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さらに増えてきて・・・・・
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これで満開。わずかにオレンジがかったグラデーションが美しい。
なるほど。花だけ見れば、バラ・コレクターになってしまうのも理解できる。
○クレマチス・インテグリフォリア・ヘンダーソニー(ツルにならずに直立するクレマチス。半日日陰に◎)
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普通の宿根草として扱える。
○バーベナ・ロリポップ(三尺バーベナの改良品種。草丈は低く、花茎が多く、こんもりと茂る)
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もし売れ残ってくれたら、改造中のプチ・メドウに植えるつもり。
○バーベナ・ボナリエンシス(三尺バーベナ。すらりと背が高く伸びて、紫のポンポン花が宙に浮くよう)
○ヘリオプシス・サンバースト(網目状の葉脈が美しい斑入り品種)
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ヘリオプシスのおもしろ斑入り品種。単体でかなり目立つので、植栽のポイントとして使える。
○ユーパトリウム・ピンクフロスト
○バーノニア(大型宿根草。密集気味の花壇の奥に入れておくと、初夏に嬉しい姿に。白花・紫花)
○ダルマウツギ(小型のノリウツギ)
○ヒューケラいろいろ(ハルディン社のけっこう良い品種たち)
○ヒューケラ・キャラメル
○スカビオサ・アメジストスノウ
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高温多湿に注意して。鉢植えのほうが無難かも。
○サルビア・ヤメンシス(チェリーセージっぽい姿。薄いピンク花・黄色花)
○カラミンサ・マーベレッテ(花の大きなカラミンサ)
○ヒメワレモコウ・バラホタル(追加入荷)
○カリオプテリス・ホワイトサプライズ(追加入荷)
○カリオプテリス・スターリングシルバー(追加入荷)
○ストケシア(追加入荷)
○エリゲロン(追加入荷)
○ハートカズラ
○プラティセリウム(コウモリラン)・ベイチー(白い葉が優美な品種。大きくなると深い切れ葉に)
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ワイルドな姿のビカクシダが流行ってしまったが、観葉植物としてはこちらのほうが上品で良い?
それでは、今回はこれで。
来週はnamiさんです~。ヾ( ´ー`)
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