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文末のカレンダーにて営業日をご確認の上、ご来店くださいませ。
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こんにちは、hataです(´▽`)
春もいよいよ終わりというお天気で、最近は梅雨まっさかり。
先週は連夜、滝のような雨が降ってくれましたね。
おかげさまで、庭はモリモリ。苗の水やりが不要で、身体は楽でした。
・・・・・が、悪天候のせいで作業がたまりにたまってしまって、
この休日はせっかく晴れたのに、また作業に追われていました。
namiさんは、庭の刈り込みやら、草むしりやら。
私は、たまにnamiさんを手伝いつつ、ひたすらディッキアたちと格闘しておりました。
と言うのも、
昨年、気まぐれで大鉢に植え替えてしまった親株たちが、いよいよ巨大化してモシャモシャの塊に。
いわゆる、分頭株というやつですね。
こういうの。
今年の一月の写真です。
中サイズのWヘッドくらいなら、ちゃちゃっと株分けしてしまうのですが、
8寸鉢でしっかり根が回った、3ヘッドや4ヘッド株となると、
「やるぞっ!」とモチベーションを上げるまでに、いささか時間がかかります。ぐずぐずと何か月も。
まして、高価なハイクラス苗だったりすると、ありったけの勇気を振り絞らなければなりません。
切り方に失敗すると、この手の中で、大切に育てた株がバラバラになってしまうのですから深刻です。
手術の様子は過去にも何度かご紹介しているので、今回は省略。
と言うか、撮影する余裕すらなくて。
詳しい手順は、2018年4月12日の記事をご参考になさってください。
いつもどおり、患者さんのディッキアではなく、バラしている医師の悲鳴が響き渡った感じです。
昔は手袋はめてやっていたのですが、微妙な感触がわからなくなるので、
最近は手の皮がボロボロになっても素手でやってます。
2日間にわたって10数株を解体しましたが、今回はすべて成功! ・・・・・・今回は?
ええ、過去に失敗したこともありますよ。
よりにもよって、マーキュリーの半分をバラバラにしてしまいましたよ。
その教訓とトラウマを活かして、それ以降はかなり慎重に作業しています。
んで、
できました。
こちらにも。
写真は販売用に集めたものです。
バラした残りの株と、もっと増やしたい株は、新しい親株として、また育てていきます。
今回は、ずいぶんと久しぶりの販売になる品種もご用意できました。
Dyckia ‘Heaven and Hell’ とか・・・・・
Dyckia ‘South Bay cv.Tibor’ とか・・・・・
Dyckia Infra Red × ♯95 とか・・・・・
いずれも、数年前にディッキア・ブームに火をつけた銘品たち。
ヘブンの目を引くトゲ、サウスベイの長い細葉などなど、
アメリカ系の交配品種たちは、洗練された美しさ&カッコ良さがありますね。
・・・・・・・え? もう持ってる?
ベテランの皆さまは、きっとそうでしょう。
それくらい人気者で、誰もが憧れたヘブン&ヘル。
最近コレクションを始めたという皆さまにも、ぜひおすすめの品種です。
今じゃ、「H&H」なんて、小じゃれた感じに頭文字で省略されていたりしますが、
個人的には、ちゃんと「ヘブン・アンド・ヘル」と書いておきたい。
このインパクトのあるネーミングが、みんなの心に火をつけたのですからね。
今でも、大好きな品種で、最高峰の交配品種のひとつと、私は思っています。
なので、もう一回、別の株で、ヘブン&ヘル!
小さめ株でも、ああ、こんなに美しいじゃないですか・・・・・。
あ、興奮しちゃった。
一方、太平洋を渡ったタイ系の交配品種たちは、
カッコ良さよりも華やかさが売りと言えるかもしれません。
こんなの、10年前に見たら、卒倒しただろうなあ。
カッコいいばかりじゃない。こんな上品な美しさも、ディッキアならでは。
鮮烈な赤葉に、真っ白なトゲ。ディッキアは、造形美+色彩美を兼ね備える。
地肌がブラウン系ってのも新鮮。←茶系好き男です。
当店は、LEAF HOUSEと名乗っておりますとおり、花よりも葉っぱに重きを置いています。
樹木や草花をはじめ、多肉、熱帯観葉などをいろいろ見てきましたが、
ここまでデザインちっくな植物には、未だになかなかお目にかかれません。
もちろん、熱帯観葉にはもっとド派手なものがいろいろありますし、
この多肉ブームで珍奇なフォルムの植物もたくさん流通しましたが、
シャープな造形美+色彩美+バリエーションでは、
ディッキアのほうが上だねっと思ってしまうのは、私だけ?
まあ、ご意見はいろいろと思いますが、
今回ご用意させていただいたのは、私が大株になるまで手放さなかった個体たち。
つまり、個人的にはとてもお気に入りの子たち。
お好みが一緒の方のお手元に届いたらいいなあ・・・・・・と思いつつ、
これから念のため3週間ほど養生して、
(万が一、傷口が腐るといけないので、株をしっかり落ち着かせて無事を確認してから)、
7月後半あたりに販売開始を予定しております。
が。
「管理は慣れてるから平気だよ」というお客さまは、今すぐにでもお求めいただけます。
生きた根っこがついていますので、極端な水落ちはしないと思います。
店頭に置いておきますので、在庫商品とあわせてご覧くださいませ。
ちなみに・・・・・・・
あっ。
タテに割ったの、数年ぶり。緊張しました。吐きそうになった。
でも、大成功!
Dyckia ‘Bone’ Oliginal Cloneです。 Bone F1というやつとは違います。
ただ、まだ販売できません。
御一方、「手に入ったら欲しいもの」リストを去年からお預かりしていまして、
こちらもそのひとつなので。O様、見てますか~。
ご連絡後、もしも「う~ん、いらないや」というお返事があったら、これも店頭に並べます。
まだレア&超・高級品種? どうなのかな?
日本ではほとんど出回りがないと思いますが、コアなコレクターさま何人かがお持ちなのも知ってます。
そもそも、こいつだけ、なんでこんなに高いんだろう? 子株を吹かないから?
昨年、別のお店で、「諭吉さん8人」で取引があったということですし、
日本では相変わらずそれくらいが相場のようですが・・・・・・
うちは自家繁殖なうえ、LEAF HOUSE店長としての立場がありますので、もっと頑張ります!
「より高く売りつけるのが凄い店」ではなく、
「より安くご提供するのが凄い店」というのが、私とnamiさんの価値観。
昭和の人間です。商売がへたくそと言われても良い!
さてさて。
無駄にベラベラと書いてしまうくらい、痛みをともなったタテ割りでしたが、
昨夜は、もっと安全で気楽な作業もしました。
タネまき。
まいた。
こんなんでいいの?
と笑われてしまいそうですが、今年はこれで良しとしました。
ゆとりをもって丁寧にまくと、トレーの数が増えてしまって、たぶん冬の置き場がない。
それに、これくらい過密まきしても、良いタネはちゃんと発芽・成長します。芝生みたいになるけどね。
もちろん皆さんは、もうちょっと広がりを持たせて、タネまいてくださいね。
今年はそもそも、気候のせいか、ちょっとタネの出来が悪くて。
1枚目の写真をじーっと見ていただくと、良いタネと残念なタネの比較ができるかと思います。
A.真ん中がピンク色で、ぷっくりと膨れているのが良いタネ。
重いので、落とすと、バラッという音がします。これは確実に発芽します。
B.真ん中が茶色いシミみたいにぺったんこなのは、サヤの中で干からびてしまったタネ。
フッと吹いただけで飛んで行ってしまいそうなほど軽くて、干物みたいになっています。
こちらはギリギリ生きている場合もあって、うまく水分を吸えれば、いちおう発芽します。
C.真ん中がちっちゃすぎるのは、まだ出来上がっていないタネ。これはまず発芽しません。
ABCを選別できる数ではないので、うちでは、とりあえず全部まいてしまいます。
さすが水に強いディッキアと言うべきか、死んでしまったタネが腐ってカビが広がるということもなく、
生きているタネだけが無事に葉を立ち上げます。
暖かいこの時期ですと、3日~1週間で発芽します。
ではでは、今回はこれで。
来週はnamiさんです(´▽`)
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営業時間は10:00~16:30です。
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